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2011年11月3日木曜日

10.27~29 座り込み 会計長的報告記

27日から29日まで3日間、「原発いらない福島の女たち」100人の座り込みが、経産省前の反原発テントを中心に堂々と闘われました。
これに熱いエールを贈らないでなんとする!! ということでウシトラ旅団もギャラリーとなって座り込みを支える(?)べく、連日周囲をウロウロしまわったんでありますが、以下その報告。


27日午前10時。経産省前にはすでに「恕 福島隊」の大のぼりが並んでいました。
このオープニングには座り込み当事者だけでなくギャラリーを含めて700人以上集まっていたそうな。佐藤幸子さんの座り込み開始宣言を兼ねた記者会見、「子供たちは7ヶ月間、炎の海に子供たちを放置されてきた。私たちは怒りをこめて行動を起こす」。


座り込みの輪が、反原発テントを真ん中に両側に拡がっていきます。
目を引いたのは「安全は大うそ 原発やめろ」の横長プラカードのおばあちゃん、聞けば御年88歳。


テント脇では、経産省包囲に使う毛糸編みがさっそく始まりました。




二日目。応援に駆けつけた人たちのエール、歌や踊りのパフォーマンスが行われているテント前ひろば。その他の時間は女たちが代わる代わるマイクを握ってリレートークをしています。


「私たちは思いをとどけるために福島から東京に来ました。そして今、ここに座り込んでいます。座り込んで呼びかけています。なのに!どうして!誰も一人も話を聞きに来ようとする人がいないんですか!おい、官僚!お~い、政治家!…」


座り込んでいる女たちは、政治グループでも玄人じみた運動家グループでもないんだとホントに思いました。一人ひとり、ふるえる怒りをぶつけに来たのです。


霞ヶ関はこの呼びかけに「冷たい無視」を通し抜きました。議員は確かに2人(福島瑞穂、服部良一)来たけれど、あとの720人は知らないふりだ。フクシマの現実に向かい合おうともせず議員たちが見ている現実とは一体何だろう。「棄民」に手を貸しているのはお前たちだ。




三日目。経産省前出発~東電~銀座~東京駅~常盤公園までを歩く締め括りパレードには約千人が集まりました。




3日間、編み貯め、結び貯めてきた毛糸紐。この毛糸紐で経産省包囲を開始。紐を持って、引っ張れ、引っ張るな、先っぽが見えない、人が足りない……。すったもんだの末に、ついに経産省包囲が実現。女たちの編んだ毛糸紐と人間の鎖。経産省の周りを歓声が巡りました。


日比谷公園かもめ広場でのエンディングセレモニーで、黒田節子さんの挨拶。




「フクシマの女は怒っている、この怒りを伝えに東京に来ました。思いっきりデモをしました。思いっきり訴えました。福島瑞穂さんが頑張って交渉してくれたお陰で、首相官邸にも行って制限時間20分と言われたけど私は40分話し続けてきました。首相には合わせてもらえなかったけど、フクシマの女は怒っているんだ。これからも黙っていないし、これからも負けない」


女たちを無視した首相のドジョウ根性とは、被災民と同じ泥をかぶって泳ぐドジョウではない。せいぜい、政敵相手に腰低く根回しし腹で舌を出す程度の薄汚いドジョウ根性だ。いつか報いをくれてやる。


「私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です」武藤類子さんが9.19明治公園で発したメッセージを思い出した。


福島県議選に立候補する佐々木慶子さんは「地盤もお金もありません、でも、頑張ります!」と言って握りこぶしを上げてみせた。


経産省を包囲した毛糸紐の玉が、福島の女たちから「全国の女たち」へ引き渡され、座り込みは翌日から11月5日まで全国の女たちが担うことになりました。


そして「故郷」の大合唱。「♪兎追いし かの山~♪」近頃すっかり涙腺の弱くなったオヤジはこういうシーンに弱くって…。セレモニーは終わりましたが、かもめ広場にはいつまでも交流の人の輪が残り続けていました。






女たちの会のブログからのコピペです。


27日 県内70人 県外735人


28日 県内65人 県外608人


29日 県内75人 県外818人


合計    2371人






この日、大切な次の目標が示されました。「3.11 郡山で2万人集会を成功させよう。今度は全国からフクシマへ。」

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