7月25日は微妙な天気でした。
テントを張っているときにも、小さな雨がさっと降ってきました。といって、濡れてしまうというほどでもない。
こういう天気はスタッフ泣かせです。
直前に、予報に一喜一憂しながら、「これは外遊びは無理かも」と、急遽、「木工教室」を山村道場にお願いしていたのでありました。
子どもたちは、張ったばかりのテントに荷物を入れて、木工へ。
山村道場はかつての研修集施設ですから、レトロな木造の教室もなかなかに趣があります。
ここは食堂にもなれば、学び舎ともなります。
指導員の方は、ここの自然にもちろん詳しく、その知識をおりまぜながら、教えてくれました。
「この枝は○○という木の枝です。どんぐりにもいろんなどんぐりがあります。目の前にたくさんある枝、木、木の実、松ぼっくり、好きなものを使って、何か作ってみましょう」というわけです。
指導員が「ここにさわると、熱くてやけどするからね」の言葉も、彼らはしっかりと、聞いているのでした。
事実、そんなけがをする子は、一人もいなかったのです。
いくつかの見本が掲げてありましたが、子豚、ふくろうなんてあって、なかなかいい。
たくさんある植物の素材を接着剤で自由にくっつけて、何か、つくれというわけです。
やはり、ありがたかったのは、そのひとつひとつがこの森のものであり、それがどういうものかを自分の手で触って、確認しながら作れることでした。
ここでもまた、この子たちの集中力に驚かされました。
無駄なお話をすることもなく、一心に取り組む。
おじさんのガキの頃とはえらい違い。
「マンモスのしっぽはどうなってんだっけ?」
「う~ん、ぞうさんだから、こんなちっちゃいのがピロンってついてんじゃないの」
具象も抽象もこどもたちの作品はどれもおもしろかったです。
さぁ、これで夏休みの自由課題の宿題はひとつクリアだぜ。
遊べや、遊べ!
★広々と、遊んじゃいな
あちこちから、おじさんやらおねえさんが取り出した様々なボールに、即座に反応した子どもたち。
ボールってそういえば、「からっぽ」っていう原意があったはず。
空っぽになって遊ぼうね。
来る車中で、戻してしまってちょっと元気がなさそうで気になったサクラは「わ、ラグビーボールだ。やろうやろう!」と、嬉しそうに手にとったのでありました。
確かに、このハンズアップは、楕円球で遊んだことのある手の構えなのであります。
たしか、このときにはまだ、ソウヤの丸箱の中には、クワガタが一匹しかいなかったような……。
(*注 子どもたちの名前は仮名にしてあります。)
(* 子どもたちのいい表情の写真がいっぱいありますので、facebook の艮旅団を覗いてみてください。
http://www.facebook.com/ushitoraryodan )
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