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2014年3月14日金曜日

『シュレ猫』 郡山公演顛末記


★3.8郡山公演

郡山青少年会館で行われた公演は、時折、吹雪いたり晴れ間が出たりという、大変な天候のもと、たくさんの方々に来ていただきました。
午後1時半と5時開演の二度の公演に、合わせて250人位の観客がおいでになったと思います。

この公演は一般のお客さん向けに、福島県内で初めて行われたものでした。
ウシトラ旅団は、どうしても、浜通りから原発事故により避難してきた人と、その町の人々といっしょに観てほしいと思ってきました。

「成功させる会・郡山」には、地元で演劇活動をやっている人たちや、浜通りからの避難者の支援をやっているボランティアの人たちが参加していました。
中でも富岡町(郡山に役場をおいている)に関わる人たちが大きな力になってくれました。

表には現れてこない演劇部スタッフたちも実は素晴らしい子たちです。
公演の意味をよく考え自分たちの仕事に全力!


ウシトラ旅団の活動は富岡町の人々との関係が深く、「シュレ猫」がまた、富岡町から避難した坂本幸さんが大沼高校に転校したことがきっかけで出来た劇。
ありがたいというか、うれしい偶然というか、人のつながりの妙を感じます。

また、クラウドファンディングで応援してくれた人たち、会場で「これからの活動に!」とカンパをしてくださった方々、本当にありがとうございました。

★また一段と、うまくなっていた生徒たち

キャストは昨年8月の下北沢と少し違っていました。
数人の三年生が引退し(というより、掟破りに「どうしてもやりたい!」と数人の三年生がまだ演じている)、そこを一年生が埋めているのですが、いやいや新鮮にして見事に演じます。
三年生や二年生は一皮もふた皮もむけた演技でした。

劇中には笑いを取る場面がけっこうあるのですが、そこを実に軽々とやってのける。凄い。
これがあるからラストの緊張感と感動に観客はやられてしまいます。

克哉を演じる佐瀬くんに、観客の反応は見えてる? と聞いたら
「はい。ひしひしと感じます。舞台にもすすり泣きが聞こえてくるんです」とのこと。
彼はもう一年、高校で勉強して、そして消防士になる大学へ進むそうです。
「震災のことがあって、これなら人の役に立つ仕事ができるかなと思って……」と語ります。

人はどんなふうに励まされ、勇気を湧き上がらせるか。
教えられることの多い感動的なラストシーン。


二年生はもちろん三年生と演技をともにしながら育ってきました。
その彼を劇中では「克哉君、かっこいい!」と言いながら、ふだんは鼻面引き回しているようにみえる(笑)、斎藤さんが、「あんたがいちばん泣いてたもんねぇ」と言ったことがありました。
富岡町から避難してきた坂本さん(彼らより二年先輩)が、自分の体験を話してくれた時のことでした。

彼らはこうして互いをみて育ち、演劇に打ち込んできました。
すばらしい感性と、心が備わっていかないわけがないのです。

★彼らはまた新しい出会いをした

賛助公演の『富岡の空へ』は、わたし達が通っているいわき市の泉玉露仮設住宅にいらした佐藤紫華子さんの詩をもとに創られた朗読劇でした。
今回はそこに、いま郡山で一人で暮らすという吉野明日香さんが自作の詩で参加していました。
事故後やはり何度も引っ越しを重ね、岐阜で母と暮らしていたそうですが、その母を病気でなくしたのだそうです。
これも不思議な縁ですが、吉野さんは坂本幸さんと同じ中学校に通っていて、よく知っていたのです。そんなことを知らずに、ゲネプロ(本番同様の練習)での彼女の詩の朗読に、大沼の女優陣は目頭をそっと拭っていました。

泣かせた娘と、涙を拭っていた女優のタマゴ


そしてまたまた実は……、吉野さんは郡山市の富田仮設住宅敷地内にある「おだがいさまFMラジオ局(富岡臨時災害FM局)」のパーソナリティをやっていて、すべての演技が終わった後、大沼の生徒たちの前にインタビュアーとして登場したのでありました。
前日、そこに伺い、三年生三人が前宣伝をかねて、お世話になったばかりでした。

大沼の生徒は、避難者がたくさん聞いている災害FMで、演じる前の気持ちと、これからの心構えを伝えることができたのです。



前日の三年生は、その後、三春町寄りにある緑が丘仮設住宅へ向かいました。
ここで、いま避難者が直面している課題を、自治会長さんにじっくり聞いたのです。
北崎自治会長は、いつもの笑顔を交えながら、それでもけっこう深刻な実態を隠さずかたってくれました。人の生き死にの話もあり、高校生にはショックだったかもしれませんが、きっとこれは彼らに財産になると思います。
むろん、自治会長は、翌日の公演に仮設の仲間を引き連れて来てくださいました。

★避難者と市民と自分たちを結ぶ

終演後に見送りに立つ生徒たちに、観客が声をかけていく情景は感動的でした。
声をかけずにいられないというふうに、握手をしたり抱きついたり。
数多くのアンケートにはびっしりと書き込みがありました。
東京・下北沢のときと違うのは、そこに書かれている内容がよりリアルで切実なものが多い、ということでしょうか。

受付のところまで来て話していった大熊町の女性がいました。
彼女はこう言って帰ったのです。
「避難先の人たちとの関係にずっと悩み苦しんできました。今日の演劇で、その解決の糸口が見えてきたように思います」。
彼女は涙を流しながらそう言って帰りました。

佐藤先生にその話をすると彼は「そんなつもりじゃなかったんですが……」と、やはり涙ぐんできたそうです。『シュレ猫』は被災者やそれを取り巻く人たちとの関係のなかで育っていく演劇なのでしょう。




生徒のほうも、この演劇が持つ意味をひしひしと感じていたようです。
会津へ送るバスの中で、今回の公演の感想をひとりずつ聞いてみたら、そのことに関わる話が多く出てきました。
素晴らしいサポートをやり、しっかりした意見を述べたスタッフ役も含めて、大沼高校のみんなの感想を紹介したいのですが、涙をのんでいくつかを拾わせてもらいます。

「今回はこれまでと違っていました。ぼくの役はどちらかといえばクールというかネガティブな台詞が多いので自分の心の中と違うのに、傷つけてしまうのではないかと心配してました。でも、最後の反応がすごかったので、ちゃんと伝わったんだなと思いました」(康介役・片桐くん)

「若松より仮設住宅も多いと聞いていたし、不安と緊張が大きかった。でも、ここでやれてよかった。嬉しかったです」(麗華役・丸山さん)

「お客さんとともにわたし達も震災に負けずに前を向いて歩いていきたいと、あらためて思いました。いい公演でした」(聡美役・斎藤さん)

「2月4日にオーデションをやって1ヶ月で弥生役をやりました。ほんとに私がやっていいのかと不安ばかりでした。でも、見送りの時に「ありがとう」って言ってもらえて、すごく励みになりました。がんばってやります」(弥生役・大崎さん)

「被災していないわたし達が演じていても本当のところはなかなか分かるわけがない。でも、その人達といっしょにやることで『やっていける』って思いました。震災のことを伝えていろいろ考えてもらうという役割を果たせそうで、今回は自信につながりました。熱いものも経験出来たし、これからも福島県民として誇りを持って芝居をやり続けたいと思います」(陽佳役・大竹さん)



「三年生三人は仮設住宅におじゃましてきました。そこで現状を聞くことで、今日の芝居は前よりもっと深くできた気がします。被災者の前でやるのはプレッシャーがあったけど、見送りの時に『気持ちを伝えられたんだな』って、ありがたかったです。思いを伝えてそれをシェアすることで、成長していくことができる。わたし達にとってもいい経験でした。大人への階段をちょっとだけ登った公演でした」(絵里役・増井さん)







本当に大沼高校のみなさん、ありがとうございました。
ウシトラのおじさんたちも、この半年の間にこんなに成長したみなさんに再会出来て、ほんとうれしかったです。
4月4日相馬市、4月6日東京の公演、頑張ってください。








2014年3月11日火曜日

仮設自治会による合同慰霊祭


この時期は各地で慰霊祭が行われているようです。今年は3月11日が平日ということもあって、9日の日曜日にとりおこなわれた所が多かったようですね。

私たちが支援に入っているここ、いわき市泉玉露の富岡町応急仮設住宅では「自治会による」慰霊祭が本日
3月11日に行われました。



「自治会による」というところがとても特徴的で大切な意味を持っています。
通常慰霊祭は町という単位で自治体が行ないます。富岡町は臨時役場のある郡山市で慰霊祭を行ないました。
他の双葉郡の各町も同じように町主催で慰霊祭を行ないます。住民はそこに参加するという形です。

しかしここ泉玉露の富岡町仮設では自治会を中心に住民が自主的に慰霊祭を行うのです。そこへ支援者が協力して「自前」の立派な合同慰霊祭がとりおこなわれてきました。

12時に始まった慰霊祭はひと通り焼香をすませると、一旦休憩に入りました。



朝早くからおっかあ達は参列するみなさんのため、お稲荷さんを準備していました。



みなでそれをいただき、しばし歓談です。いただきながらも、震災からここまでの3年を振り返る話題がやはり多いのに気が付きます。

今回はウシトラ旅団の監事、中澤さんの奥さまが朝から仮設のおっかあ達の手伝いに入ってくださいました。ごくろうさまでした。



その後どこからともなく情報が入り・・・「TVで富岡やっとよ!」というわけでワイドショーにチャンネルを合わせます。

瓦礫のままの駅や海岸が映されるとみなさん食い入るようにTVを見つめます。分かってはいるのでしょうが「3年経ってもなんにも変わんねな、やっぱな」という言葉にみなさんうなずきます。



そのまま、あの2時46分をむかえ、黙祷・・・・・・・・・・・・・・・・・



富岡町でも多くの方が亡くなっています。住民のみなさんは塔婆に故人の名前を書いて、供養していただきました。
本当に丁寧な御詠歌と共に故人のお名前が読まれました。


今回この自治会による慰霊祭は、地元いわきの葬儀社、教会(キリスト教会)、スーパーマーケット、ウシトラがサポートさせていただき、富岡のみなさんと一緒に東日本大震災による犠牲者を供養することができました。

そして遠く北海道からは今年も孝恩寺のご住職がかけつけてくださいました。法具とともに車で・・・・・
本当にありがたいとこです。


ありきたりの言葉になって少し残念にも思いますが、やはり絆なのです。人のつながりなのです。
行く先不安な被災した人たちが自主的に自分たちの手でやる、という「意志」に可能な限りこたえたい。
一緒に生きていくという確認をしていきたいのです。





2014年3月2日日曜日

ミツバチの集めたミツロウで蝋燭作り!


仮設住宅におじゃまする度にいつも感心させられるのですが、みなさん季節・時節の感覚をとても大事にされているのです。そうした避難前の日常を失わせない、という意志も感じられます。

2月28日(金)いわき市泉玉露にある富岡町の応急仮設住宅におじゃましました。本日の任務は・・・・・・・・・・・・・・・・・




南会津には「こめらの森」という自然体験教室を行なっているところがあります。1週間子供たちを預かって、古民家に宿泊しながら食事作りから風呂焚き、農作業などを自分たちで行ない、時に川で遊び山歩きなどしながら田舎の暮らしを体験する、というなかなかに有意義な場を提供してくれています。

南会津、といえばウシトラ旅団が夏に行なっている「仮設こどもサマーキャンプ」の実施地でもあります。2012年のキャンプではこの「こめらの森」代表の大西さんが子供たちに「火熾し」を指導してくれました。自分たちで熾した火で煮炊きをして夕飯を作るというソーダイな計画でした。つまり火が熾こせないと、メシにありつけないのであります。



                            キャンプでの「火おこし教室」

そんなご縁で、この度仮設住宅に大西さんが来てくれることになりました。しかも今回はミツバチが集めたミツロウを使ってロウソクを作ろう!という企画です。

「こめらの森」では3・11にむけて、「東日本大震災で被災したり、亡くなられた方々への哀悼とこれからを生きる子どもたちを支援する」という目的で、各地でロウソク作りを行なっています。

1人2本のロウソクを作り、1本は3・11に自分で灯し、もう1本は震災の支援をしてくれた台湾へ送り彼の地で追悼の灯としてもらう、という計画です。


まず缶の中のミツロウを温め溶かします。そこに芯となる紐をたらして浸し、持ち上げて冷やす。また溶けたロウに浸し・・・・・と徐々にロウを厚くしていきます。


こうしてロウを太く重ねていくのですが、単純作業だけにある程度根気が必要です。小さい子もいましたが、なんとか大人たちがなだめすかしながら作りあげることができました。

単純作業には古今東西「ワークソング」「労働歌」がつきものですが、このロウソク作りの最中も鼻歌がいくつも出てはみなさんで合唱していましたね。
「♪あれは三年前、止める、あなた、駅に残してえ~♪・・・・・」「駅無いわ、草ぼうぼう!」みんなであははは、と笑い飛ばしていましたが、私はやっぱりドキッとしてしまうのでした。あれは三年前です。三年も経ってしまいました。



太くなったロウソクには着色したミツロウをデコレーションします。みなさん思い思いのデザインで可愛らしく仕上げていました。



今回は「こめらの森」・大西代表による企画をウシトラ旅団としてサポートさせていただきました。生憎金曜ということもあり、塾にいく子や習い事に通う子も多く、子どもの参加が少なかったのですがみなさん楽しんでいただけたようです。

大西さん、ご苦労さまでした。今後ともよろしくお願いします!

2014年2月21日金曜日




★3月8日、郡山で『シュレ猫』公演が行われます

昨年8月下北沢の「楽園」を連日満員にして感動をまきおこした大沼高校演劇部の『シュレーディンガーの猫』が郡山で上演されます。
まだ、観ておられない方、ぜひ足をお運び下さい。

卒業式を終えても、3年生で残って演じてくれる主役級が!
このキャストはもうすぐ観られなくなります。
これを観ないのはあまりにもったいない。

★資金の支援を! クラウドファンディングにご協力を!

500円から支援ができます。このページをシェアし、拡散にご協力をお願い申し上げます。

ここには下北沢公演の映像もありますので、ぜひ、ご覧になって下さい。



★郡山公演入場申し込み

観劇には「会員整理券」が必要です。
会場の関係で、「成功させる会」の会員費1000円を支払っていただき、観劇するための会員になっていただく方式をとりました。

『シュレーディンガーの猫』公演を成功させる会・郡山
 〒963-8041 福島県郡山市富田町下小次郎木32-1 2F
問合せ:電話080-9193-1777 FAX024(973)7529
メール: schrneco@gmail.com
にお問い合わせ下さい。

上に掲げたチラシの裏面にある「申込書」を印刷し、それに書き込んで、FAXで送付・申し込みすることもできます。




2014年1月28日火曜日

仮設住宅臨時整骨院その2


                      仮設住宅にお住いの方からいただいたシクラメン


仮設住宅に行くといつもいつもお土産をいただいてしまいます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回の臨時整骨院開設に同行した、NPO法人大震災義援ウシトラ旅団・監事の感想をアップします。

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昨日(1/26)いわき市泉玉露にある富岡町仮設住宅に行ってきました。

NPO法人ウシトラ旅団なさけな隊―モミモミ肉球班のノボさん、ソメちゃんと3人で。

/11の餅つき大会につづいて今月2回目。

晴れていましたが風が強く、仮設の人は楽しみな“ひなたぼっこ”にも出ないで部屋に籠もっていたようです。肩こり、腰、足、仮設の人は3年も経つ「仮設生活」に慣れたとはいえ疲れきっています。

早速ノボ先生の整体施術。ひとしきり終えてからのお茶会。

昨年仮設を出て、中古の戸建に住んでいるSさんの奥さんも来て楽しい語らい。

帰りがけに“さくら咲かせるゾウ”を担っているAさんが、Sさんに「ゾウさん作り、頼りにしてっからねえ!と声をかけると、「そういってくれるとうれしい!」と応えていました。

Sさんは仮設を出てからも、“さくら咲かせるゾウ”作りのお手伝いに今も来ているのです。

お茶飲み会でAさんは、この間、思ってきたことをいっぱいしゃべってくれました。仮設では表立って話せないこと(原発、東電、国、町役場のことなど)をぶちまけました。それは不平不満ではなく、やるべきことの全てに触れるものでした。“ああ~、溜まっていたストレスが一度にはけてすっきりした”といってました。そうそう、都知事選に触れ“東京はこの肝心なときに、どうなってるの?”って。この件についてもひとしきり。いい討論ができました。

仮設の帰りに3人でSさん宅に寄り、大きな焼きおにぎり、地元の漬物などおいしくいただきすっかり暗くなったいわきを後にしました。そういえば、わが田舎で少年時代に食べた「イナゴの佃煮」まで出されて久しぶりに堪能しました。ミズの実の焼酎(35度)までお土産に戴いて。

現地に行けば学ぶことばかりです。

/30~2/2まで宮城、飯館、長泥、南相馬小高、浪江請戸地区を回り、山形に寄って帰ります。旅団長と一緒に。

 

 

 

014.01.27 いとしのユメちゃん


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NPO法人大震災義援ウシトラ旅団には50名以上の会員の方がいらっしゃいます。またこれまで多くの方々と知り合うこともできました。仮設住宅へご一緒しませんか?臨時整骨院の受付をやっていただいたり、待合の話し相手をお願いしたいと思っています。仮設住宅のみなさんの話を聞いてみませんか?

本当に学ぶことがたくさんあることに気が付かれるはずです。





仮設住宅 臨時整骨院



NPO法人大震災義援ウシトラ旅団の事業には「臨時整骨院」というものがあります。柔道整体師の先生を仮設住宅へ派遣し被災者・避難者のみなさんの体を診ていただこう、というものです。

実はこの臨時整骨院は2011年の6月からず~っと行われてきたものです。体育館避難所をはじめとして、時に小名浜ボラセンの「サロン」事業に参加しながら、現在は富岡町のいわき市泉玉露仮設住宅で実施されている支援活動です。

この間様々な変化が被災者側にも、支援者側にもありました。そしてこの度私たちは「赤い羽根ボラサポ」の助成金を得て、この「臨時整骨院事業」を再構築していこうと思います。そいう局面だと思います。

早速1月26日(日)、富岡町の仮設住宅に内藤先生が入ってくださいました。





「仮設暮らしで太った」とか「調子よくない」という声をよく耳にします。今まで畑をいじったり、庭仕事を日課にしてきた人たちがあの狭い仮設住宅に入って2年以上が経過しています。簡単に言えば体を動かすことが極端に減っているだろうことは想像できます。だから直接的にこの事業は継続的に必要です。

仮設住宅の集会所で開設される臨時整骨院。そこでは施術を受けながら、順番を待ちながら、様々な話を聞くことができます。そこでは公の場では出てこないような本音の「気持ち」も出てきます。
仮設住宅での変化も知ることができます。今回も多方面にわたる話を聞くことができました。だから間接的にもこの事業は継続的に必要です。

そこらあたりの雰囲気が分かる中澤さんの報告を付けておきます。

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昨日(1/26)いわき市泉玉露にある富岡町仮設住宅に行ってきました。
NPO法人ウシトラ旅団なさけな隊―モミモミ肉球班のノボさん、ソメちゃんと3人で。1/11の餅つき大会につづいて今月2回目。
晴れていましたが風が強く、仮設の人は楽しみな“ひなたぼっこ”にも出ないで部屋に籠もっていたようです。肩こり、腰、足、仮設の人は3年も経つ「仮設生活」に慣れたとはいえ疲れきっています。

早速ノボ先生の整体施術。ひとしきり終えてからのお茶会。
昨年仮設を出て、中古の戸建に住んでいるSさんの奥さんも来て楽しい語らい。
帰りがけに“さくら咲かせるゾウ”を担っているAさんが、Sさんに「ゾウさん作り、頼りにしてっからねえ!と声をかけると、「そういってくれるとうれしい!」と応えていました。
Sさんは仮設を出てからも、“さくら咲かせるゾウ”作りのお手伝いに今も来ているのです。

お茶飲み会でAさんは、この間、思ってきたことをいっぱいしゃべってくれました。仮設では表立って話せないこと(原発、東電、国、町役場のことなど)をぶちまけました。それは不平不満ではなく、やるべきことの全てに触れるものでした。“ああ~、溜まっていたストレスが一度にはけてすっきりした”といってました。そうそう、都知事選に触れ“東京はこの肝心なときに、どうなってるの?”って。この件についてもひとしきり。いい討論ができました。

仮設の帰りに3人でSさん宅に寄り、大きな焼きおにぎり、地元の漬物などおいしくいただきすっかり暗くなったいわきを後にしました。そういえば、わが田舎で少年時代に食べた「イナゴの佃煮」まで出されて久しぶりに堪能しました。ミズの実の焼酎(35度)までお土産に戴いて。

現地に行けば学ぶことばかりです。
1/30~2/2まで宮城、飯館、長泥、南相馬小高、浪江請戸地区を回り、山形に寄って帰ります。旅団長と一緒に。

2012.01.27   中澤
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この日から高齢者のお宅玄関には黄色い旗がささっていました。その日の朝玄関前にこの旗をさしてもらうのだそうです。旗が外にでていれば元気でいる。旗が見えなければ様子がおかしい、という塩梅にみなでお年寄りを見守っていく工夫です。孤独死というものが目の前にあるのです。

仮設住宅の暮らしが長くなれば、独立した暮らしを求めて出ていく人もいます。逆に新たにこの仮設に入ってくる人もいます。徐々にお互いの暮らしが見えなくなり、孤立状態も現れてくるわけです。特にお年寄りの一人暮らしにとってはとても危険な環境になりかねないわけで、自治会としても対策を考えているようです。




子供たちの遊び場問題も自治会の課題でありました。子供たちはこれまで駐車場の中で足りまわっているような状況があり、危険な場面もあったようです。今は一部外来用の駐車スペースを網で囲み、ボールなどが外にでないようにする工夫がされています。ここでは夏のサマーキャンプで顔見知りの子供たちが元気に遊んでいました。周辺地元の友達もたくさん遊びにくるようです。



こうした変化をしっかりと捉えることは重要です。忘れてはいけない地道な活動として臨時整骨院事業を展開していきたいと思っています。

寒い中、内藤先生お疲れ様でした。今回はウシトラの監事、中澤さんにも同行いただきありがとうございました。
次回は2月16日(日)を予定しています。




2013年12月16日月曜日

富岡町泉玉露仮設クリスマス会

先日の14日(土)、いわき市泉玉露にある富岡町の仮設住宅で自治会によるクリスマス会が行われました。
昨年に引き続きウシトラ旅団も参加させていただき、子供たちと楽しいひと時を過ごしてまいりました。

今年は開会前から筑波大学の学生たちが十数名きてくれて、子供たちとリース作りを行いました。
やっぱり若い人たちが支援に入っているすがたはいいものです。




ウシトラ旅団の大きな役目のひとつに「仮設・借り上げ住宅住民支援」というものがあります。もともと2011年の秋、まだできて間もないこの仮設住宅になかば押しかけるように「何かやられてください。お手伝いすることはありますまいか」と訪ねたのですが、あれからもう2年経ちました。
新年のもちつき大会に始まり、3.11慰霊祭、花見とこのクリスマス会は仮設自治会の自発的な企画です。ウシトラはそのバックアップをやらせていただいております。

さて子供たちの作ったボンボンリースもできあがり、天井からぶら下げていよいよウシトラの役目が始まりました。


             

ウシトラの役目は大雑把に「クリスマス会を盛り上げる」というこのイベントの最重要課題であります(笑)
今回NPO法人大震災義援ウシトラ旅団の監事が学生時代の先輩に協力を要請。ご登場いただいた方が
マジシャン安達さんでした。

安達さんは都内の小学校校長を務められ、退職後も幼稚園園長を歴任された方。子供たちのハートを一瞬でつかみます。


まるめたティッシュも浮かせます


子供たちもこれこの様子


いやはや見事な手品でありました。安達さん、ご協力感謝いたします。


手品の出し物の後は自治会のお母さんたちのこさえたカレーでお昼ご飯。私たちもご相伴にあずかりました。
うまかった!このお母さんたちは「ほっこりカフェ」を運営している方々です。仮設住民は仮設内ボランティアを
自分たちで組織しているのです。そうした働きを持続するということはとても重要で、なんとかしてこの困難な
状況を協力という名のもとに克服していこうとする意志が伝わってきます。



食事の後はいよいよお待ちかねのビンゴ大会!!



ウシトラ旅団は今年も特賞を用意しました。大人2名子供2名分のディズニーパスポートです。


結果、なつみちゃんが見事引き当てました!おめでとう!カズもアンもダブルリーチでしたが、惜しかった。
とても残念がっていましたが、アンはなつみちゃんはずっとディズニーランドに行きたがってたからよかったよお、
と・・・・なんと優しい子供たちでしょう。

盛り上がったこのビンゴ大会。進行はもちろん我がウシトラ旅団が誇る「マリオ」渡辺さん。子供たちからの人気
抜群であります。見事な進行でありました。グー! いいねー!のコールアンドレスポンスも健在であります。

今回仮設自治会によるこのクリスマス会を支えたのは筑波大学の先生・学生たち。富岡町のボランティアとして
社協を退任後も活躍されているKさん。地元のグレイス教会・テモテ教会。大先輩の力を得てのウシトラ旅団。

たくさんの人たちの協力でなんとか避難している方々をサポートしたいと思いますが、なんといってもこの富岡仮設
の人たちの自発性や自律性に触れるたびに勇気をもらうのは私たちなのです。これからも継続して一緒に生きていく
決意を新たにいたしました。

somebin