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2014年3月11日火曜日

仮設自治会による合同慰霊祭


この時期は各地で慰霊祭が行われているようです。今年は3月11日が平日ということもあって、9日の日曜日にとりおこなわれた所が多かったようですね。

私たちが支援に入っているここ、いわき市泉玉露の富岡町応急仮設住宅では「自治会による」慰霊祭が本日
3月11日に行われました。



「自治会による」というところがとても特徴的で大切な意味を持っています。
通常慰霊祭は町という単位で自治体が行ないます。富岡町は臨時役場のある郡山市で慰霊祭を行ないました。
他の双葉郡の各町も同じように町主催で慰霊祭を行ないます。住民はそこに参加するという形です。

しかしここ泉玉露の富岡町仮設では自治会を中心に住民が自主的に慰霊祭を行うのです。そこへ支援者が協力して「自前」の立派な合同慰霊祭がとりおこなわれてきました。

12時に始まった慰霊祭はひと通り焼香をすませると、一旦休憩に入りました。



朝早くからおっかあ達は参列するみなさんのため、お稲荷さんを準備していました。



みなでそれをいただき、しばし歓談です。いただきながらも、震災からここまでの3年を振り返る話題がやはり多いのに気が付きます。

今回はウシトラ旅団の監事、中澤さんの奥さまが朝から仮設のおっかあ達の手伝いに入ってくださいました。ごくろうさまでした。



その後どこからともなく情報が入り・・・「TVで富岡やっとよ!」というわけでワイドショーにチャンネルを合わせます。

瓦礫のままの駅や海岸が映されるとみなさん食い入るようにTVを見つめます。分かってはいるのでしょうが「3年経ってもなんにも変わんねな、やっぱな」という言葉にみなさんうなずきます。



そのまま、あの2時46分をむかえ、黙祷・・・・・・・・・・・・・・・・・



富岡町でも多くの方が亡くなっています。住民のみなさんは塔婆に故人の名前を書いて、供養していただきました。
本当に丁寧な御詠歌と共に故人のお名前が読まれました。


今回この自治会による慰霊祭は、地元いわきの葬儀社、教会(キリスト教会)、スーパーマーケット、ウシトラがサポートさせていただき、富岡のみなさんと一緒に東日本大震災による犠牲者を供養することができました。

そして遠く北海道からは今年も孝恩寺のご住職がかけつけてくださいました。法具とともに車で・・・・・
本当にありがたいとこです。


ありきたりの言葉になって少し残念にも思いますが、やはり絆なのです。人のつながりなのです。
行く先不安な被災した人たちが自主的に自分たちの手でやる、という「意志」に可能な限りこたえたい。
一緒に生きていくという確認をしていきたいのです。





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