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2014年4月21日月曜日

4.19 泉玉露仮設「花見のうたげ」


★話の花を咲かせましょう!
泉玉露応急仮設住宅自治会の「花見」に行ってきました。
今年は昨年に続いて、仮設住宅の中での開催。それも風が寒いということで、集会場での開催でした。
う~ん、縮小イベントの傾向……、どうなるのかなぁと心配しながら、伺ったのでありました。

ところが、会場はみるみる人でいっぱいに。
席を計算してみれば90席を超えています。立ち働いているおっかさんたちを加えれば100人。
みなさん、「よく集まったなぁ」と嬉しそうなのであります。



わたしは、おっかさんたちがひと働きしたあとに落ち着いた脇の小部屋でご一緒に。
目の前には見事な桜が咲いておりました。
「あははは、姥桜だけどねぇ」と、西原さんがおっしゃる。

ソメビンが手配してくれたウシトラからのお酒「祝鶴亀」の話題でひとしきり。
そうなんですよ、テレビドラマで知られた「夏子の酒」の蔵元ですよ。
初めてのこの仮設住宅の花見は震災の翌年に、いわき市で高台の名所へ行ってやりましたっけ。
そのときも、連絡員の西山さんが「祝鶴亀」を引っさげて、まだ関係の深くなかった住民同士をとりもつために動きまわっておりました。

今年は仕事が控えているとかで、最初の司会と挨拶をして、さっと姿を消したのがさみしいぞ。
でも、「花はないけど話の花を咲かせて下さい」は、いまの仮設住宅に必要なことをしっかり行ってくださったようでした。



会場の第2集会場の入り口には、桜の花がぱっと咲いた自治会旗がしっかり飾られていました。
作っておくもんだ。
夜ノ森の桜がみんなの心にあるというので、このデザインにしたのでありました。
住民が集まるところにこうして役立ててもらえることがなによりです。



準備に大活躍したおっかさん部隊や、役員のみなさんが、集まった人々の数と顔をみながら、「まだまだやることがある!」と、元気がでてきた風でした。

★翌日は「街角カフェへ」

5月の現地ツァーのプランを相談しようと、千賀子さんに電話したら「街角カフェにいますよ。仮設に居るならきなさいよ」とお返事。
泉のどこに街角があるんだ、と探したら、はい、仮設住宅の路地カフェなのでありました。
手作りの漬物、菓子など持ち寄って、日向ぼっこしながらお茶やコーヒーでおしゃべりを楽しみます。



来月、関西からやってくる人たちと交流会などもって頂けますか? の問いに、
「はい、私は施設で働いていたときに震災にあってからのこと、この人は津波に飲み込まれてながされたときのこと、こっちの人は帰還困難区域にある家のこと、この人は富岡で民宿をやっていたときのこと……。なんでも話ができる人がいますからね。どうぞ、連れてきてください」
ありがたい話です。

ウシトラ旅団では、一泊二日くらいの少人数ツァーもプランを立てようとしているところです。
いつでも相談してください。
ツァー参加者には、ゆっくり話をして、彼女たちとつながる道を探してほしいと思います。



しこたま酔っぱらってふらふらと歩けば、子供たちが手を振ってくる。
それを見て、川上会長がおっしゃる。
「これから、どうしていくのか? でも、ほんとにあの子たちのことをいちばんに考えなけりゃいけないと思う」
この子供たちのために何ができるのか、みなさんに一緒に考えてほしい。
おじいちゃんもおばあちゃんも、そう思っているに違いないのです。



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