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2012年12月17日月曜日

12.15 泉玉露仮設クリスマス会


★子供も大人もクリスマス!
泉玉露応急仮設のクリスマス会には、昨年、ウシトラ旅団はまったく関わらなかったのですが、今年は、自治会から声をかけられ、駆けつけました。


行きの車の中では

「正しいクリスマスといえば、親父が紙の三角帽子かぶって、片手にバタークリームのケーキ、片手には安~い寿司折り、定番だったよな」
「そうそう、うちもそれ。キャバレー帰りのクリスマス(笑)みやげ」
そんなこといいながら、情けな隊ソメビンも、意気地なし隊渡辺さんも、しっかり100円ショップで、赤いお帽子買ってきてるんだもんね。



着いてみれば、何のことはない、テモテ教会やグレース教会の牧師さんのご尽力の下、ボランティアのみなさんの赤いお帽子とトナカイの角も、なんだかんだと動き回っておりました。





すでに、仮設女丈夫2人組・西原さんと三瓶さんが焼きそばにいそしんでおられます。

ほかにグレースが用意した綿菓子や、ポテトフライも準備が着々と……。
いつもながら、この教会の方々の熱心な活動には、頭が下がる。

開始時間になれば、これもおなじみ、小名浜クラップスの少女たちのチアリーディング。
仮設のおばあちゃんたちは、ずいぶん楽しみにしているらしく、彼女たちの呼び込みに、列をなしてやってきました。





★インタナショナル「もろびとこぞりて」
いつのまにやら、子供たちは60人ほども。
泉玉露仮設の子供は20数人ですし、いつもは見かけるのに「お出かけ」という欠席の子もいて、してみると、学校や近所のお友達がけっこう来てくれているようです。

チアリーディングの流れで会場入りしたおじいちゃんやおばあちゃんもご一緒。
第2集会所いっぱいで熱気にあふれていました。

グレース教会は、「英語のお歌」コーナーを用意してくださっていました。
キリスト教の信者の皆さんのネットワークで、教派が違っても協力して、ボランティア活動が震災以来行われているようです。
英語のお歌ご指導をやっておられる方を連れてきてくれたのです。
わがウシトラのおじさんたちは、それこそソメビンや渡辺さんのように、ちゃんと英語で対話できるメンツもいるにはいる。



でもそいつらも、昭和の御代のキャバレークリスマスナイト文化性がぷんぷん。
♪そりは行く~ ジングルベ、ジングルベ、鈴が鳴るぅ と小節までつける、の地金が出てしまう。
そこへ行くと、近頃ガキどもはなんの抵抗もなく、大きな声で、
Dashing through the snow,  と歌うのであります。うらやましい。


★子供ジャンピング、親父ハラハラ、大ビンゴ!
さて、恒例ビンゴ大会。
とにかく、みんなにあたるまで、やめないぞの数そろえです。





この担当を任されていたウシトラは、当然のことに切り札、Marioこと渡辺センセを登場させます。
「はい、キャンプに行ったみんなは、わかってるな。やるぞ、『ぐー!』」と、サムアップすれば、玉露の子供たちは両手を突き出して
「いいね!」と、コールするのであります。
リーチがかかるたび、ビンゴが出るたび、「いいね!」の声がとどろきました。







あちこちからかき集めてきた景品は、ずらりと机の上にならんでいたのですが、当てた子供たちの喜びのパフォーマンスとともに、去っていきました。







ビンゴゲームおつきのサンタのマットさんは、Marioの「Wher're you from?」に「Finland」と答える律儀さ。
ビンゴの終わりに、も一度された同じ質問に、子供たちはちゃんとマットさんの答え「イングランド、ロンドンから来た」と聞き取っていましたらから、立派なもんです。

さて、ウシトラからは一点豪華賞品! ご家族そろってディズニーリゾートへご招待。
これを届けるために来たようなものだったのです。




でも、ほんとのことを言えば、たくさん入ってきたおばあちゃんたちんに、こいつを行かれてしまうのではないかと、実はハラハラドキドキでした。
リーチがかかるのも、おばあちゃんや玉露の外からやってきた子供の手が上がっておりました。

でも、やったね。泉玉露の子供が獲得。
それも恐ろしいほどの効率の良さで、取って帰りました。
天の助けであります。天佑神助であります。クリスマスであります。








しっかり楽しんで、自治会が奮発して用意した、われら昭和の親父にはこの世の物とも思えなかった、生クリームたっぷりのイチゴのショートケーキだもんね。
子供たちは満足して帰ってくれました。




夏のキャンプ以来、仲良くなった子供たちになつかれるのは悪くない気分です。
あれから、この仮設を出て近くの住宅に住むようになった家族にも久方ぶりに会えました。
それぞれの道を歩み始めても、この泉玉露応急仮設住宅が取り結んだ縁も大事にされています。

1年9ヶ月前の震災・原発事故により、どんな被害を受けたのか、いえ、はっきりいえば、子供たちがどのような被曝をしたのかしなかったのか、そこに焦点を絞って考えたいというウシトラのメンバーもいます。




ほんの少しだけど、そんな話を母親たちとしたそうです。
触れるのにセンシティブな問題なのですが、せめてそのころの生活記録を取っておくことの重要さを感じています。
できれば、この活動に取り組んでいきたいと思っています。

★双葉町・南台仮設住宅にご挨拶
損害賠償勉強会以来、ご無沙汰していた、いわき市南台にある双葉町の人々の仮設住宅に、帰り道に寄ってきました。
実はウシトラ旅団の関係者で、埼玉県の元騎西高校の避難所に入り続けているメンバーがおります。
23日に、そこで餅つき会を行うというので、そのご挨拶に伺ったのであります。





自治会長と、そのサポート役をやっておられるらしい女性に、双葉町住民の様子について、話を伺うことができました。
双葉郡の町村のなかでも、種々の課題に立ち後れているのではないか、今後の進展も遅れてしまうのではないか、という不安を聞きました。
私たちができることは限られていますが、注視しながら、できることを考えようと話しながらの岐路となりました。

南台仮設にはこの日、東京からのボランティアの人たちが来ていました。ウシトラ旅団の名前も知っておられました。
こうして、やってくる支援者が増え、経験を積んでいくこと、被災者とともに進もうとすることが大事だと考えてきましたので、初対面にもかかわらず、話し込んでいたソメビンなど、力づけられたようでありました。

現地の支援はやればやるほど課題は多くなり、やるべきことの内容も深く問われることになります。
ひるまず、進みたいと思います。






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