CONTENTS

ページビューの合計

2012年8月8日水曜日

こどもサマーキャンプ日記(3)

今度のキャンプは、それこそメシ作り、片付け、周囲で遊ぶで、ほぼ全てです。
でも、その中に、生活の要素がほとんどすべて入っていると感じます。
いくつかの遊びながらのお勉強のアイテムを私たちは準備しましたが、それもこの基本にそったもの。

少しでも、なんでもいいからひとりでできることをやれるようにすること、協力してことにあたることといった、子供たちの「生活運動神経」の向上のきっかけになればいいと、旅団長は思っていました。
それができれば、実は精神的な強さもちょっとだけついてきます。

カラスの行水のような温泉入りから帰ってきて、飯作り。その伝でいけば、キャンプのメインイベントなのであります。





炉のしつらえてあるバーベキュー場に、道具や食材を運び、準備をします。子供たちは自ら積極的に動きます。

そのころ、なかなかにりっぱなキッチンでは、ソメビンの声が響いていました。
「この大きな外蓋が3合、中蓋が2合だからね。ちゃんと計って、米を研いで、しばらくおいておくんだよ」






小さな手がたくさん伸びてきて、協力してやっています。
「わたし、御飯炊ける。やりたい、やりたい」と、アヅサやミナが声を上げます。
(*注 子供たちの名前は全て仮名です)

小さな手から米をこぼさないように水を捨てるのは、なかなかにむずかしい。ふだん、やっている子もいるのかなぁ。
はい、それこそ生活運動神経向上レッスン、というものです。



こら! 逃げるな。ちゃんと炭をおこさんか!


風を下から上へうまく送って、上手に火をおこしていくというのも、まあ、大したことはないけどコツがいる。
むやみに煽げばいいというわけじゃない、とわかっちゃいるけど、むやみに煽って、愉しむのが男の子たる所以であります。









そこへいくと、やはり女の子は堅実です。
一度教えると、しっかり守ります。
失敗するのも、なんだか堅実にやりすぎようとして、度が過ぎる(笑)。










まぁ、肉や野菜に灰がかぶっていようが、メシにちと芯があろうが、んなことがなんなんだ。
この子たちが、「わたし、やりたい。できる!」と、それぞれ頑張ったメシなのであります。

まずいわけがない。












食えばもちろん後片付けもあるわけで。
あとで、スタッフで合流してきたみいきしゃん(小学校音楽教師)が言っていた。
「ちゃんと指示する子がいて、それがまた、的確なんだよね」






実は、この夜は、天体観測なんておおげさなものではないけれど、土星の輪っかでもみせてやろうぜ、と準備していたのでしたが、あいにくの曇り空。

小さな花火などしみじみやって、イブニングタイムをすごしたのです。
花火も消えて、薄暗がりの中では
「怖い話をして」
「肝試しやろ」から始まって、宮下車両長など、御手を煩わせるのでありました。
夜も一人で走ることの多い車両長。
いろいろ経験した「怖い話」のネタを多くお持ちのようでした。

で、やっぱり、覚悟をしていた通り、素直に寝やしない。
女の子のテントは「暗くて眠れない」の訴え、男の子は、大人の「交流会」に現れて、あれ食わせろ、これ飲ませろって、お前らが残したものじゃねぇか。
遊び足りないのですねぇ。




というわけで、やっぱりミュージシャンみいきしゃんはビールをあおり、看護師鈴木さんは、「けが人もなし、やけどもなし」と安堵。
それでも、救急品が入ったバッグは、片時も離さないのでした。

仮設から一緒にいらしたサツキのパパと、ソウヤのママを交えて、スタッフはつかの間のお話タイム。
いろんな事情を抱えた仮設の方々の様子を聞きました。

原発の下請けで働いていたけど、事故以来、家族離れ離れ、大黒柱は新潟の火力発電所へ働きに言っている人の話。
仮設の仲間に心を残しながら、いわき市に家を立てて、そちらに生活の場を移そうとしている人のこと……。

ソウヤ・ママが言っておられました。
「泉玉露の仮設で、ほんとにいい人達にあって助けられて、いまは暮らしやすいのです」
うん、ソウヤのお兄ちゃん、お姉ちゃんたちへのなつき方を見ていると、よくわかります。

自分たちが住む仮設がどのように運営されるのか、自治会がどのような雰囲気であるのか、被災者たちにとって、とても重要なことであることをまたまた再認識させられたのでありました。
(*注 文中の子供たちの名前は全て仮名です)

0 件のコメント: