4月3日、ウシトラ旅団なさけな隊は、いわき市小名浜にパジェロで出動。
もともと「なさけな隊」は、野遊びの仲間でありました。今度の震災で、旅団長わたくしは「何かせねば」と思い、なさけな隊の再組織化がいちばんいいだろうな、と思っていたのでした。
ところが、どっこい、そこは指示命令なんのそのの「なさけな隊」らしく、既に数日前に、ソメビン隊員がいわきの釣り仲間のところへ、勝手に支援に入っていたのです。
2度目のいわき突入も彼は勝手に計画して、「わが友、ストレスいっぱい。釣り屋は釣りをするのがいちばん。川に連れ出すわ」と、のたまうのでありました。
こちらはこちらで仙台あたりに、なけなしの金をはたいて、物資を送っていたところでした。
つまりはいわき行きにすぐに便乗。原発のひどいありさまで、いわきは人がいなくなっている、なんて話もあったし、とにかくあそこで踏ん張っているお仲間に少しでも物資を届け、話をきかねばと思ったわけでした。
せっかくやるなら、長いたたかいを見越して、あれやこれやと全国の人々と協力しながら「ウシトラ旅団」をやるべと、なさけな隊二人の共同行動としての第1陣というわけです。
ソメビンは釣氏とその家族のところへ。
私は「いわき自由労組」へ。
東京でも、やっとこさでしか入手できない懐中電灯やミネラルウォーターその他を持ち込みました。「いわき自由労組」の加藤さんや桂さんに話を伺い、自分たちの足で小名浜の港から甚大な被害を受けている集落など、見て歩きました。
港は漁船が埠頭に打ち上げられてひっくり返り、激甚被害の住宅地は、屋根だけが地面にかぶさったり、1階部分だけがむごく打ち抜かれて、襤褸切れがぶら下がっているだけのように見えるようなすさまじさ。
ソメビンともども、なんと言葉をかけていいのやら、と話すところに、後片付けをしているおばあちゃんがいらして、こちらに気を使って話しかけてくれる。
このおばあさんに限らず、妙に明るい感じと、やさしい心遣いに驚くことたびたび。
「こんなことになってしまったから、助けてもらわないとどうしようもないんですわ」
「男手がなくて、わたしだけじゃ、どうにもこうにもならん」
彼女は、避難所からやってきては、まるでどうしていいかわからないような廃屋と、壊れきった瓦礫、木材相手に、ゆっくりゆっくり手を動かしているのでした。
人手が足りていません。道はようやく車が通れるように瓦礫が端によせてありますが、ほんとに手を貸さなければならないところには、人手が入っていないようです。
力のある人、現地へ「自己完結型」(自分で飯と寝る場所を確保)で、支援に入ってください。
まず、現地を見て、感じて、やるべきことを見つけ出さなければ。
いわき市は、みなさんご存知の通り、とりわけ福島第一原発の度し難いありさまの被害を心配されているところです。それでも、多くの人々が市を抜け出した一時期から、市内に人々が戻ってきているそうで、放射性物質汚染の恐怖を抱きながら、瓦礫と格闘しています。
日常の中にある恐怖を乗り越えて、私たちウシトラ旅団もとにかく出来ることを通して、市民と手を取り合って、生き抜きたいと思います。
「いわき自由労組」は、いま首切り問題の相談を多く抱えているようです。
労働運動の経験のある人がほしい、と切実に望んでいます。
どう対処するかの方針を、この労組は持っています。
真剣に相談に乗り、その方針の内容を豊かにして伝え、臨機にアレンジできる人材がほしいということです。
組合員の仕事もなくなっています。
これらのことに、何かできることがないかと、私も考えていますが、皆々様、ともに悩んではくれますまいか。
3 件のコメント:
ひょんな事から、このサイトのアドレスを知り、読者になることの意味も知らず読者になりました。カンパ等をしたいのですが、どうすればよろしいでしょうか。お教え下さい。
gennyasoba さん
ありがとうございます。
現在、郵便振替口座を準備しております。
たぶん、数日中に開設出来ると思いますので、そのときにまた連絡をいたします。
旅団長
gennyasoba様
お久しぶりです。インターネットの力はあだやおろそかに出来ないですね。今日郵便局より払込通知が届きました。カンパの使い道など、HPサイトでまた別途ご報告をさせていただきます。ありがとうございました。
ウシトラ旅団会計長ミツトシ隊員
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